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新潟県で非住宅木造を建てる

新潟県内で建てられた非住宅木造建築の実例を集めてご紹介しています。地産材利用の状況などもまとめてみました。

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新潟県の地域材を使った
非住宅木造建築事例

こばと作業所

こばと作業所写真
引用元:ジューテック公式HP(https://www.jutec-mokuzouhijuutaku.com/works-introduction/1971/)

新潟県胎内市に建設された就労支援施設「こばと作業所」の事例です。平屋で建てられた木造建築で、KD材、長尺材、製作金物などを多数使用して建てられました。木造トラス構法を採用し、9.1mという大スパンの空間を木造建築で実現。柱がなく、広々とした空間となっていて、また梁の上に見える高い天井が開放感を感じさせます。

外観も木の柱を現しに使っていて、木のぬくもりを内装・外装ともに感じられる仕上がりになりました。入口へのアプローチは階段ではなくスロープにするなど、バリアフリーにも配慮されています。

胎内市美術館

胎内市美術館写真
引用元:新潟県胎内市公式HP(https://www.city.tainai.niigata.jp/kurashi/kyoiku/bunkazai/tainai_art.html)

美術工芸品の展示、地域の芸術文化振興、そして樽が橋エリアの歴史の継承を目的として建設された美術館です。地域の自然と調和した外観、木のぬくもりが感じられる文化交流施設として設計されました。木造平屋建ての在来工法で、使われた木材は胎内市で産出されたものが93%。地域材をふんだんに使うことで、より地域に根ざした施設であることを示しました。構造材だけでなく内装材にも地域材を使っていて、胎内市産の越後杉のほか、フローリング材には県産材である栗の木が使われています。

※参照元:林野庁木材利用課【PDF】(https://mokuzouportal.jp/cgi-data/doc/doc/10001843-3-1653010934.pdf

新潟県の地域材の利用推進状況

新潟県では、平成29~30年にかけてCLTを採用した県営施設を3棟設け、完成見学会などを開催しています。CLTを使った建築を県が積極的に牽引しています。まだCLTなどの新しい木材技術が浸透しておらず、設計できる技術者も不足していることから、普及と啓蒙の成果がこれから現れはじめるのではないかと予想されます。

平成30年には公共施設だけでなく民間施設の木材利用も支援を開始。木材と鋼材のハイブリッドトラス構法を採用した民間施設へも支援を行いました。これによって、一定程度、CLTの導入が進んだとしています。

※参照元:林野庁公式HP「都道府県別公共建築物の木造率の状況」【PDF】(https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/riyou/attach/pdf/220323-2.pdf)
※参照元:新潟県HP(https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/rinsei/1356884884685.html

全国の非住宅木造建築の状況

木材を使用した公共建築物の建設は、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されて以降、国と自治体を中心に推進されていますが、まだまだ対応できる工務店や建築会社が少ないのが現状。
このサイトでは、非住宅木造建築の構造設計から委託できる企業を紹介。中規模・大規模・環境配慮といった案件テーマ別におすすめ企業を選定しているので、ぜひ参考にしてください。

参照元:e-Gov法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/422AC0000000036)

非住宅木造の構造設計から
委託できる企業3選

建築物別│非住宅木造建築の
構造設計から委託できる会社3選

非住宅木造建築において、構造設計から木材加工、調達、施工まで委託できる企業を紹介。造りたい建物ごとに強みがある企業をピックアップしているので、依頼に合わせて選択してください。

保育園・図書館

広さの異なる空間が混在する
中規模施設が得意

ティンバラム
南三陸町生涯学習センターイメージ
引用元HP:ティンバラム公式HP
(https://timberam.co.jp/works/works-256/)

住宅用柱材に適したMIYAGAWAミヤガワ、大規模で特殊加工に適したHUNDEGGERフンデガーUNITEAMユニチーム等の多彩な機械を保有。様々な広さ・空間へ適した機械を使い分けることで、設計や加工の自由度が広がります。木の特性をいかし意匠性が高く、愛される建築を実現します。

展示場・大規模ホール

大断面集成材を多く必要とする
大規模建築が得意

銘建工業
大東建託 「ROOFLAG賃貸住宅未来展示場」イメージ
引用元HP:銘建工業公式HP
(https://www.meikenkogyo.com/works/2434/)

CLT木材の国内シェアNo.1(※1)を誇る供給力や、大断面集成材専用の工場を保有し量産体制を整えています。大規模建築物のような、多くの構造材が必要になる案件でも、納期を心配することなく安定して木材を確保することができます。

サステナブル施設・店舗

SDGsがテーマの
環境配慮建築が得意

住友林業
物品販売店舗・事務所イメージ
引用元HP:住友林業公式HP
(https://sfc.jp/mocca/case/case03_07.html)

サステナブル建築物等を推進し、先進的な技術を積極的に取り入れています。コンセプト立案から依頼でき、企業の環境配慮における取組姿勢や思いを設計やデザインなどに落とし込みます。企業イメージの向上や環境配慮の姿勢を対外的にアピールすることに繋がります。

【選定条件】
2024/05/10時点、木造建築物を中心とした普及・発展の取り組みを行う「一般社団法人日本CLT協会」のHPにて、正会員かつ相談先企業として掲載されている35社(※2)のうち、構造設計を委託できる旨を確認できた19社を選定。
そのうち、建築物の依頼別に以下企業を選定しています。
・中規模建築物(ティンバラム)…HUNDEGGERなどのプレカットマシンを豊富に取り扱っていることから、空間に応じたマシンの使い分けが必要な中規模建築に適していると判断。
・大規模建築(銘建工業)…唯一、大規模建築に活用する大断面の木材加工を専門とした工場を持っていることから、大規模建築に適していると判断。
・環境配慮建築(住友林業)…サステナブル建築物等先導事業など新しい技術を取り入れていることから、環境配慮建築に適していると判断。
※1参照元:銘建工業公式(https://www.meikenkogyo.com/recruit/number/)2022年日本CLT協会調べ
※2参照元:一般社団法人日本CLT協会(https://clta.jp/partner/?this_partner_field%5B%5D=構造設計&searchText=