新潟県内で建てられた非住宅木造建築の実例を集めてご紹介しています。地産材利用の状況などもまとめてみました。
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新潟県胎内市に建設された就労支援施設「こばと作業所」の事例です。平屋で建てられた木造建築で、KD材、長尺材、製作金物などを多数使用して建てられました。木造トラス構法を採用し、9.1mという大スパンの空間を木造建築で実現。柱がなく、広々とした空間となっていて、また梁の上に見える高い天井が開放感を感じさせます。
外観も木の柱を現しに使っていて、木のぬくもりを内装・外装ともに感じられる仕上がりになりました。入口へのアプローチは階段ではなくスロープにするなど、バリアフリーにも配慮されています。
美術工芸品の展示、地域の芸術文化振興、そして樽が橋エリアの歴史の継承を目的として建設された美術館です。地域の自然と調和した外観、木のぬくもりが感じられる文化交流施設として設計されました。木造平屋建ての在来工法で、使われた木材は胎内市で産出されたものが93%。地域材をふんだんに使うことで、より地域に根ざした施設であることを示しました。構造材だけでなく内装材にも地域材を使っていて、胎内市産の越後杉のほか、フローリング材には県産材である栗の木が使われています。
新潟県では、平成29~30年にかけてCLTを採用した県営施設を3棟設け、完成見学会などを開催しています。CLTを使った建築を県が積極的に牽引しています。まだCLTなどの新しい木材技術が浸透しておらず、設計できる技術者も不足していることから、普及と啓蒙の成果がこれから現れはじめるのではないかと予想されます。
平成30年には公共施設だけでなく民間施設の木材利用も支援を開始。木材と鋼材のハイブリッドトラス構法を採用した民間施設へも支援を行いました。これによって、一定程度、CLTの導入が進んだとしています。
全国の非住宅木造建築の状況
木材を使用した公共建築物の建設は、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されて以降、国と自治体を中心に推進されていますが、まだまだ対応できる工務店や建築会社が少ないのが現状。
このサイトでは、非住宅木造建築の構造設計から委託できる企業を紹介。中規模・大規模・環境配慮といった案件テーマ別におすすめ企業を選定しているので、ぜひ参考にしてください。
非住宅木造建築において、構造設計から木材加工、調達、施工まで委託できる企業を紹介。造りたい建物ごとに強みがある企業をピックアップしているので、依頼に合わせて選択してください。
保育園・図書館
広さの異なる空間が混在する
中規模施設が得意
住宅用柱材に適したMIYAGAWA、大規模で特殊加工に適したHUNDEGGERやUNITEAM等の多彩な機械を保有。様々な広さ・空間へ適した機械を使い分けることで、設計や加工の自由度が広がります。木の特性をいかし意匠性が高く、愛される建築を実現します。
展示場・大規模ホール
大断面集成材を多く必要とする
大規模建築が得意
CLT木材の国内シェアNo.1(※1)を誇る供給力や、大断面集成材専用の工場を保有し量産体制を整えています。大規模建築物のような、多くの構造材が必要になる案件でも、納期を心配することなく安定して木材を確保することができます。
サステナブル施設・店舗
SDGsがテーマの
環境配慮建築が得意
サステナブル建築物等を推進し、先進的な技術を積極的に取り入れています。コンセプト立案から依頼でき、企業の環境配慮における取組姿勢や思いを設計やデザインなどに落とし込みます。企業イメージの向上や環境配慮の姿勢を対外的にアピールすることに繋がります。