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非住宅木造とは、CLTなど木の建築資材を用いた住宅以外の建築物を指します。2016年に改正建築基準法が施行されて以降、国が普及・推進に取り組んでいます。しかし、なぜ今頃になって木造の建築物を推進するのでしょうか?その背景には、脱炭素化の実現や森林の保護、建築基準法の改正など、さまざまな理由があるのです。
自社のSDGsを推進したい場合、建築物の非住宅木造への対応は検討する価値があります。国も積極的に推進しているため、今後は普及が進むことが期待されます。
一般的な中規模・大規模建築物の場合、柱や梁などの構造部は、鉄筋やコンクリートが使用されています。一方、病院や学校などの施設では、構造部の一部にCLT木材を用いるケースも増加しています。なぜ鉄筋やコンクリートを使わず、木材を採用するのかと、疑問が浮かぶ方も少なくないでしょう。しかし、木造ならではのメリットも多いのです。
以下ページでは、非住宅の中・大規模建築物を木造で建てるメリットをご紹介します。デメリットも触れていますので、比較・検討の際は参考にして頂ければと思います。
木造建築物で懸念されるのが火災です。ひとたび火災が発生すると、火元の建築物はもちろん、周辺にも甚大な被害を及ぼしかねません。非住宅の木造建築物の耐火性・防火性能に対し、不安を抱いている方も少なくないでしょう。
火災にしっかり備えるのであれば、耐火建築物に対応させる必要があります。非住宅の木造建築であっても、耐火建築物に対応させることで、建築物の耐火・防火性能を高められます。ただし、防火建築物は所定の基準があるほか、制限にも注意が必要です。
木造の建築物の品質を保つには、竣工後の保守や維持管理が重要です。もしメンテナンスの負担を軽減した場合、使用する建築資材にもしっかりこだわるべきでしょう。問題は建築資材の選定方法ですが、JAS構造材の導入を検討してはいかがでしょうか。
JAS構造材は確かな品質があり、メンテナンスの負担を軽減できる可能性を秘めています。また、厳格な品質基準をクリアしているため、建築物の長期的な品質維持にも寄与するでしょう。個別ページでは、JAS構造材の特徴やメリットについて詳しく解説しています。
中・大規模建築物を建築する場合、まずは基本となる構造を決める必要があります。木造以外の候補としては、S造やRC造が挙げられますが、コストが気になるのではないでしょうか。建築物の仕様や調達する建築資材によるものの、必ずしも木造がコスト面で優位とは限りません。
しかし、工夫次第では木造のコストダウンを実現し、建築費用を抑制できます。個別ページでは、木造と他構造のコストの違いや、コストダウンのポイントをご紹介します。
非住宅×木造建築の構造設計から
依頼できるおすすめ企業をまとめました
木材を使用した公共建築物の建設は、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されて以降、国と自治体を中心に推進されていますが、まだまだ対応できる工務店や建築会社が少ないのが現状。
このサイトでは、非住宅木造建築の構造設計から委託できる企業を紹介。中規模・大規模・環境配慮といった案件テーマ別におすすめ企業を選定しているので、ぜひ参考にしてください。
非住宅木造建築において、構造設計から木材加工、調達、施工まで委託できる企業を紹介。造りたい建物ごとに強みがある企業をピックアップしているので、依頼に合わせて選択してください。
保育園・図書館
広さの異なる空間が混在する
中規模施設が得意
住宅用柱材に適したMIYAGAWA、大規模で特殊加工に適したHUNDEGGERやUNITEAM等の多彩な機械を保有。様々な広さ・空間へ適した機械を使い分けることで、設計や加工の自由度が広がります。木の特性をいかし意匠性が高く、愛される建築を実現します。
展示場・大規模ホール
大断面集成材を多く必要とする
大規模建築が得意
CLT木材の国内シェアNo.1(※1)を誇る供給力や、大断面集成材専用の工場を保有し量産体制を整えています。大規模建築物のような、多くの構造材が必要になる案件でも、納期を心配することなく安定して木材を確保することができます。
サステナブル施設・店舗
SDGsがテーマの
環境配慮建築が得意
サステナブル建築物等を推進し、先進的な技術を積極的に取り入れています。コンセプト立案から依頼でき、企業の環境配慮における取組姿勢や思いを設計やデザインなどに落とし込みます。企業イメージの向上や環境配慮の姿勢を対外的にアピールすることに繋がります。