千葉県で建てられた非住宅木造建築の実例を集めてご紹介しています。地産材利用の状況などもまとめてみました。
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透析治療を行うクリニックの事例です。心身の健康につながる医療施設を目指し、木の癒しの効果に着目して設計されました。国産の木材にこだわり、都市部において木質化された医療施設であることが特徴です。
耐火集成材である「燃エンウッド」を採用しており、火災時にも燃え広がりを遅らせる効果を持たせました。また木架構と木質仕上材を使い、癒しの空間を演出。外観も木のあたたかみをもたせ、街並みに溶け込むデザインとなっています。
千葉県木更津市の、中郷小学校の事例です。120平方メートル以上もある図書室の大広間は、放射状に組まれた梁が美しく、また開放的な空間をつくりだしています。構造材には国産木材、仕上げ材には千葉県産の木材をふんだんに使い、ぬくもりのあふれる校舎になりました。
接合金物によって木造建築の弱点である接合部分を補強し、大空間や大スパンを実現する「KES構法」を採用。優れた耐久性能と、木造建築のぬくもり、あたたかみを両立させ、さらに地産材を活用したという事例です。
千葉県では、2019年に木材利用に取り組む事業者・団体のシンポジウムが開催されるなど、積極的な木材利用拡大に取り組んでいます。
国土交通省建築着工統計調査(各年度)のデータを元に林野庁が試算した資料によると、千葉県の公共建築物の木造率(延べ床面積ベース)は、2019年が21.2%と高くなっており、順調に上がっていることがわかります。もともと他県に比べ木造率が低い県でしたが、非住宅木造建築の普及は着実に進んできました。この中で地域材の利用率はデータが出ていませんが、公共建築では地域材が使われるケースがあることを考えると地域材の利用推進も進んでいるものと考えてよいでしょう。
全国の非住宅木造建築の状況
木材を使用した公共建築物の建設は、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されて以降、国と自治体を中心に推進されていますが、まだまだ対応できる工務店や建築会社が少ないのが現状。
このサイトでは、非住宅木造建築の構造設計から委託できる企業を紹介。中規模・大規模・環境配慮といった案件テーマ別におすすめ企業を選定しているので、ぜひ参考にしてください。
非住宅木造建築において、構造設計から木材加工、調達、施工まで委託できる企業を紹介。造りたい建物ごとに強みがある企業をピックアップしているので、依頼に合わせて選択してください。
保育園・図書館
広さの異なる空間が混在する
中規模施設が得意
住宅用柱材に適したMIYAGAWA、大規模で特殊加工に適したHUNDEGGERやUNITEAM等の多彩な機械を保有。様々な広さ・空間へ適した機械を使い分けることで、設計や加工の自由度が広がります。木の特性をいかし意匠性が高く、愛される建築を実現します。
展示場・大規模ホール
大断面集成材を多く必要とする
大規模建築が得意
CLT木材の国内シェアNo.1(※1)を誇る供給力や、大断面集成材専用の工場を保有し量産体制を整えています。大規模建築物のような、多くの構造材が必要になる案件でも、納期を心配することなく安定して木材を確保することができます。
サステナブル施設・店舗
SDGsがテーマの
環境配慮建築が得意
サステナブル建築物等を推進し、先進的な技術を積極的に取り入れています。コンセプト立案から依頼でき、企業の環境配慮における取組姿勢や思いを設計やデザインなどに落とし込みます。企業イメージの向上や環境配慮の姿勢を対外的にアピールすることに繋がります。