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青森県で非住宅木造を建てる

青森県は、ヒバやスギといった木材を産出する地域。公共建築における地域材の活用も推進されています。そんな青森県での非住宅木造建築の事例などをまとめてみました。

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青森県の地域材を使った
非住宅木造建築事例

こども園ひがしどおり

こども園ひがしどおり写真
引用元:元旦ビューティ工業公式HP(https://www.gantan.co.jp/works/795.html)

構造材にはすべて地域材であるアカマツを使用し、こどもの年齢別に分けられた建物はそれぞれ木材の使い分けなどで個性を持たせた設計・デザインとなっています。地域材が使われているのは土台、柱、梁、桁。ヒバやスギ、アカマツがふんだんにあしらわれ、多彩な構造表現で設計されました。代表的な意匠としては、ヒバ材による上り梁、ヒバの大木を使った柱、902個のヒバのブロックを使ったアーチなど、目で楽しめる木造大型建築となっています。

板柳中学校

板柳中学校写真
引用元:木で建ててみよう 公式HP(https://kidetatetemiyou.com/tateru/article61.html)

県産材であるスギとカラマツをふんだんに使って建てられた中学校の事例です。国産のスギは、カラマツに比べて強度が低いとされていますが、寒い気候で育ったスギは相対的に強度が高いとも言われています。寒い地域である青森で採れたスギ材の特徴をふまえた設計がなされました。

この事例で使われた木材は、集成材でいうと850m2。一般的な木造住宅に換算すると35棟分にも相当します。県産材を豊富に使い、優れたデザインで建てられた公共建築の好例となりました。

青森県の地域材の利用推進状況

青森県では、地域材による市町村公共建築の木造・木質化を支援する取組みが行われています。地域材利用のマニュアル化によって、公共建築物の木造化における設計・各種法令解釈の理解を深め、地域材の活用に取り組んできました。

青森はスギやヒバといった木材を産出しています。とりわけ青森ヒバは知名度が高く、ブランドともいえるもの。弘前市では「木育キャラバン」が実施されるなど、自治体ベースでの地域材活用も推進されています。地域材活用に関する具体的なデータは見つかりませんでしたが、地域材の活用は今後も拡大していくことでしょう。

全国の非住宅木造建築の状況

木材を使用した公共建築物の建設は、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されて以降、国と自治体を中心に推進されていますが、まだまだ対応できる工務店や建築会社が少ないのが現状。
このサイトでは、非住宅木造建築の構造設計から委託できる企業を紹介。中規模・大規模・環境配慮といった案件テーマ別におすすめ企業を選定しているので、ぜひ参考にしてください。

参照元:e-Gov法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/422AC0000000036)

非住宅木造の構造設計から
委託できる企業3選

建築物別│非住宅木造建築の
構造設計から委託できる会社3選

非住宅木造建築において、構造設計から木材加工、調達、施工まで委託できる企業を紹介。造りたい建物ごとに強みがある企業をピックアップしているので、依頼に合わせて選択してください。

保育園・図書館

広さの異なる空間が混在する
中規模施設が得意

ティンバラム
南三陸町生涯学習センターイメージ
引用元HP:ティンバラム公式HP
(https://timberam.co.jp/works/works-256/)

住宅用柱材に適したMIYAGAWAミヤガワ、大規模で特殊加工に適したHUNDEGGERフンデガーUNITEAMユニチーム等の多彩な機械を保有。様々な広さ・空間へ適した機械を使い分けることで、設計や加工の自由度が広がります。木の特性をいかし意匠性が高く、愛される建築を実現します。

展示場・大規模ホール

大断面集成材を多く必要とする
大規模建築が得意

銘建工業
大東建託 「ROOFLAG賃貸住宅未来展示場」イメージ
引用元HP:銘建工業公式HP
(https://www.meikenkogyo.com/works/2434/)

CLT木材の国内シェアNo.1(※1)を誇る供給力や、大断面集成材専用の工場を保有し量産体制を整えています。大規模建築物のような、多くの構造材が必要になる案件でも、納期を心配することなく安定して木材を確保することができます。

サステナブル施設・店舗

SDGsがテーマの
環境配慮建築が得意

住友林業
物品販売店舗・事務所イメージ
引用元HP:住友林業公式HP
(https://sfc.jp/mocca/case/case03_07.html)

サステナブル建築物等を推進し、先進的な技術を積極的に取り入れています。コンセプト立案から依頼でき、企業の環境配慮における取組姿勢や思いを設計やデザインなどに落とし込みます。企業イメージの向上や環境配慮の姿勢を対外的にアピールすることに繋がります。

【選定条件】
2024/05/10時点、木造建築物を中心とした普及・発展の取り組みを行う「一般社団法人日本CLT協会」のHPにて、正会員かつ相談先企業として掲載されている35社(※2)のうち、構造設計を委託できる旨を確認できた19社を選定。
そのうち、建築物の依頼別に以下企業を選定しています。
・中規模建築物(ティンバラム)…HUNDEGGERなどのプレカットマシンを豊富に取り扱っていることから、空間に応じたマシンの使い分けが必要な中規模建築に適していると判断。
・大規模建築(銘建工業)…唯一、大規模建築に活用する大断面の木材加工を専門とした工場を持っていることから、大規模建築に適していると判断。
・環境配慮建築(住友林業)…サステナブル建築物等先導事業など新しい技術を取り入れていることから、環境配慮建築に適していると判断。
※1参照元:銘建工業公式(https://www.meikenkogyo.com/recruit/number/)2022年日本CLT協会調べ
※2参照元:一般社団法人日本CLT協会(https://clta.jp/partner/?this_partner_field%5B%5D=構造設計&searchText=