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神奈川県で非住宅木造を建てる

神奈川県で建てられた非住宅木造建築の実例を集めてご紹介しています。地産材利用の状況などもまとめてみました。

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神奈川県の地域材を使った
非住宅木造建築事例

横浜商科大学高等学校実習棟

横浜商科大学高等学校実習棟写真
引用元:竹中工務店公式HP(https://www.takenaka.co.jp/majorworks/23400032015.html)

木を使ったあたたかみのある学習空間を提供したいという思いから建てられた木造・鉄筋コンクリート・鉄骨造の混合建築。構造材には耐火集成材である燃エンウッドを使用し、直接手を触れる内装や外装は神奈川県産の木材を使用しました。木造建築にも関わらず大スパンでの広々とした設計になっていて、外からの光をふんだんに取り込める明るい室内を実現。開放感ある環境での学習を促進する実習棟となりました。

ミナカ小田原

ミナカ小田原写真
引用元:片岡直樹一級建築士事務所HP(https://www.naokikataoka.com/2021/01/29/minaka-odawara/)

「みらいの宿場町小田原づくり」をコンセプトに、小田原の新しい中心となることを目指して開業された複合施設です。木造耐火建築となっており、焼杉を使って木質化を行いました。外装材には神奈川県のスギ材を、また淡路瓦や漆喰壁といった和素材にもこだわってつくられています。低層棟の部分には、三層吹き抜けの提灯を設置。かつて旅人が灯りを手掛かりに旅をしたことを再現するようなコンセプトに仕上がりました。

神奈川県の地域材の
利用推進状況

神奈川県での地産材の利用促進施策として、県立学校のブロック塀の木塀への交換を進めました。ブロック塀の倒壊事件を踏まえ、既設のブロック塀を神奈川県産の木材で作った塀に交換。2018年実施分は、すべて神奈川県産のスギ材を使用しました。

このように県産材を使った取り組みは行われているものの、公共建築の木造率は神奈川県ではあまり伸びがありません。最近の地産材に関するデータはありませんが、他県と比べると公共建築においては木造化・木質化があまり進んでいないこともあり、今後の利用促進施策に期待をしたいところです。

※参照元:林野庁公式HP「都道府県別公共建築物の木造率の状況」【PDF】(https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/riyou/attach/pdf/220323-2.pdf)
※参照元:全国知事会 国産木材活用プロジェクトチーム「国産木材の需要拡大に向けた 各都道府県の取組事例集(案)」【PDF】(https://www.nga.gr.jp/item/material/files/group/2/20190703-06shiryou.pdf)

全国の非住宅木造建築の状況

木材を使用した公共建築物の建設は、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されて以降、国と自治体を中心に推進されていますが、まだまだ対応できる工務店や建築会社が少ないのが現状。
このサイトでは、非住宅木造建築の構造設計から委託できる企業を紹介。中規模・大規模・環境配慮といった案件テーマ別におすすめ企業を選定しているので、ぜひ参考にしてください。

参照元:e-Gov法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/422AC0000000036)

非住宅木造の構造設計から
委託できる企業3選

建築物別│非住宅木造建築の
構造設計から委託できる会社3選

非住宅木造建築において、構造設計から木材加工、調達、施工まで委託できる企業を紹介。造りたい建物ごとに強みがある企業をピックアップしているので、依頼に合わせて選択してください。

保育園・図書館

広さの異なる空間が混在する
中規模施設が得意

ティンバラム
南三陸町生涯学習センターイメージ
引用元HP:ティンバラム公式HP
(https://timberam.co.jp/works/works-256/)

住宅用柱材に適したMIYAGAWAミヤガワ、大規模で特殊加工に適したHUNDEGGERフンデガーUNITEAMユニチーム等の多彩な機械を保有。様々な広さ・空間へ適した機械を使い分けることで、設計や加工の自由度が広がります。木の特性をいかし意匠性が高く、愛される建築を実現します。

展示場・大規模ホール

大断面集成材を多く必要とする
大規模建築が得意

銘建工業
大東建託 「ROOFLAG賃貸住宅未来展示場」イメージ
引用元HP:銘建工業公式HP
(https://www.meikenkogyo.com/works/2434/)

CLT木材の国内シェアNo.1(※1)を誇る供給力や、大断面集成材専用の工場を保有し量産体制を整えています。大規模建築物のような、多くの構造材が必要になる案件でも、納期を心配することなく安定して木材を確保することができます。

サステナブル施設・店舗

SDGsがテーマの
環境配慮建築が得意

住友林業
物品販売店舗・事務所イメージ
引用元HP:住友林業公式HP
(https://sfc.jp/mocca/case/case03_07.html)

サステナブル建築物等を推進し、先進的な技術を積極的に取り入れています。コンセプト立案から依頼でき、企業の環境配慮における取組姿勢や思いを設計やデザインなどに落とし込みます。企業イメージの向上や環境配慮の姿勢を対外的にアピールすることに繋がります。

【選定条件】
2024/05/10時点、木造建築物を中心とした普及・発展の取り組みを行う「一般社団法人日本CLT協会」のHPにて、正会員かつ相談先企業として掲載されている35社(※2)のうち、構造設計を委託できる旨を確認できた19社を選定。
そのうち、建築物の依頼別に以下企業を選定しています。
・中規模建築物(ティンバラム)…HUNDEGGERなどのプレカットマシンを豊富に取り扱っていることから、空間に応じたマシンの使い分けが必要な中規模建築に適していると判断。
・大規模建築(銘建工業)…唯一、大規模建築に活用する大断面の木材加工を専門とした工場を持っていることから、大規模建築に適していると判断。
・環境配慮建築(住友林業)…サステナブル建築物等先導事業など新しい技術を取り入れていることから、環境配慮建築に適していると判断。
※1参照元:銘建工業公式(https://www.meikenkogyo.com/recruit/number/)2022年日本CLT協会調べ
※2参照元:一般社団法人日本CLT協会(https://clta.jp/partner/?this_partner_field%5B%5D=構造設計&searchText=