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宮崎県で非住宅木造を建てる

病院や福祉施設、学校や庁舎の建築にぜひ取り入れたい、住宅以上の温かみが感じられる非住宅木造建築。こちらでは、宮崎県の地域材を使った建築事例をまとめて紹介しています。

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宮崎県の地域材を使った
非住宅木造建築事例

森のユートピア館

森のユートピア館写真
引用元:あがた幼稚園公式HP(https://agata-gakuen.com/introduction/environment/)

延床面積203.51平方メートルの、木造2階建て幼稚園の事例です。使用した木材はスギとヒノキで、そのすべてが県産材です。建築基準法では準耐火構造の建築物とする必要がありましたが、燃えしろ設計を採用することで解決。

平面図で見ると、16角形の2つの建物が重なるような設計となっており、大黒柱から放射状に伸びる梁が見事な芸術作品となりました。また柱や梁がむき出しになっているので、木に囲まれた空間で子供たちが過ごせる幼稚園です。

宮崎大学創立330記念交流会館

宮崎大学創立330記念交流会館写真
引用元:Woodist公式HP(https://woodist.jimdo.com/施工実績/教育施設-1/宮崎大学創立330記念交流会館/)

延床面積1,670.25平方メートルの木造平屋建て、大学記念会館の事例です。木材使用量のうち、スギやヒノキなどの県産材を90%以上利用。コンベンションホールの天井部分の架構をCLTを組み合わせたトラス構造にして、大空間の確保と音響効果を同時に実現しました。

宮崎県の地域材の利用推進状況

県土の多くが森林である宮崎県は、2021年3月に「宮崎県木材利用促進条例」を施行しました。林業先進県として多くのスギを生産しており、積極的に県産材の利用を促進しています。

国土交通省建築着工統計調査(各年度)のデータを元に林野庁が試算した資料によると、宮崎県の公共建築物の木造率(延べ床面積ベース)は、地域材という条件は含まれていませんが、2010年の19.5%から、2019年は24.7%とあまり大きく伸びてはいません。しかし2015年には29.7%と、秋田、岩手についで第3位を記録しています。

参照元:林野庁公式HP「都道府県別公共建築物の木造率の状況」【PDF】(https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/riyou/attach/pdf/220323-2.pdf)

全国の非住宅木造建築の状況

木材を使用した公共建築物の建設は、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されて以降、国と自治体を中心に推進されていますが、まだまだ対応できる工務店や建築会社が少ないのが現状。
このサイトでは、非住宅木造建築の構造設計から委託できる企業を紹介。中規模・大規模・環境配慮といった案件テーマ別におすすめ企業を選定しているので、ぜひ参考にしてください。

参照元:e-Gov法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/law/422AC0000000036)

非住宅木造の構造設計から
委託できる企業3選

建築物別│非住宅木造建築の
構造設計から委託できる会社3選

非住宅木造建築において、構造設計から木材加工、調達、施工まで委託できる企業を紹介。造りたい建物ごとに強みがある企業をピックアップしているので、依頼に合わせて選択してください。

保育園・図書館

広さの異なる空間が混在する
中規模施設が得意

ティンバラム
南三陸町生涯学習センターイメージ
引用元HP:ティンバラム公式HP
(https://timberam.co.jp/works/works-256/)

住宅用柱材に適したMIYAGAWAミヤガワ、大規模で特殊加工に適したHUNDEGGERフンデガーUNITEAMユニチーム等の多彩な機械を保有。様々な広さ・空間へ適した機械を使い分けることで、設計や加工の自由度が広がります。木の特性をいかし意匠性が高く、愛される建築を実現します。

展示場・大規模ホール

大断面集成材を多く必要とする
大規模建築が得意

銘建工業
大東建託 「ROOFLAG賃貸住宅未来展示場」イメージ
引用元HP:銘建工業公式HP
(https://www.meikenkogyo.com/works/2434/)

CLT木材の国内シェアNo.1(※1)を誇る供給力や、大断面集成材専用の工場を保有し量産体制を整えています。大規模建築物のような、多くの構造材が必要になる案件でも、納期を心配することなく安定して木材を確保することができます。

サステナブル施設・店舗

SDGsがテーマの
環境配慮建築が得意

住友林業
物品販売店舗・事務所イメージ
引用元HP:住友林業公式HP
(https://sfc.jp/mocca/case/case03_07.html)

サステナブル建築物等を推進し、先進的な技術を積極的に取り入れています。コンセプト立案から依頼でき、企業の環境配慮における取組姿勢や思いを設計やデザインなどに落とし込みます。企業イメージの向上や環境配慮の姿勢を対外的にアピールすることに繋がります。

【選定条件】
2024/05/10時点、木造建築物を中心とした普及・発展の取り組みを行う「一般社団法人日本CLT協会」のHPにて、正会員かつ相談先企業として掲載されている35社(※2)のうち、構造設計を委託できる旨を確認できた19社を選定。
そのうち、建築物の依頼別に以下企業を選定しています。
・中規模建築物(ティンバラム)…HUNDEGGERなどのプレカットマシンを豊富に取り扱っていることから、空間に応じたマシンの使い分けが必要な中規模建築に適していると判断。
・大規模建築(銘建工業)…唯一、大規模建築に活用する大断面の木材加工を専門とした工場を持っていることから、大規模建築に適していると判断。
・環境配慮建築(住友林業)…サステナブル建築物等先導事業など新しい技術を取り入れていることから、環境配慮建築に適していると判断。
※1参照元:銘建工業公式(https://www.meikenkogyo.com/recruit/number/)2022年日本CLT協会調べ
※2参照元:一般社団法人日本CLT協会(https://clta.jp/partner/?this_partner_field%5B%5D=構造設計&searchText=