群馬県は、群馬県産のツーバイフォー材の利用を促進している地域。木造建築の導入が進められています。そんな群馬県で建てられた非住宅木造建築の実例を集めてご紹介しています。地産材利用の状況などもまとめてみました。
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庭園の美しさで有名な、利根郡川湯村にあるお寺です。彫刻など、細部までこだわって建てられた木造建築の事例で、お寺という歴史を感じさせる建築でありながら内部のデザインはモダンに仕上げられました。もちろん伝統的な木造建築、お寺の空気は残していますが、天井や柱の見せ方、風合いなどはかなり現代的。時代にあった建築を、という空気を感じます。
住宅街のなかに建てられた保育園の事例です。外観は、形状や仕上材料にバリエーションを持たせて、住宅街の風景になじむようにデザインされています。屋内は、天井の高い開放的な食堂部分を中心に据え、L字型に各部屋を配置することで部屋の間の連携がとりやすいように工夫されています。
また子供が利用する施設なので、家具の角はすべて曲面に加工するという徹底ぶり。建具にも指つめ防止機能を設けるなど、子供に合わせて設計された事例となりました。
群馬県では、県産の木材を県内で加工した群馬産のツーバイフォー材の生産・利用促進に取り組んでいます。展示会への出展や、建築士向けのセミナーを開催するなど積極的な取組みが続けられていて、地域材の新たな需要を創出することができました。主にスギやヒノキが使われています。
もともと群馬県は、公共建築物の木造率が高い県です。国土交通省建築着工統計調査(各年度)のデータを元に林野庁が試算した資料によると、群馬県の公共建築物の木造率(延べ床面積ベース)は、2016年から毎年20%を超えており、他県と比べても高い数値となっています。木造建築の利用促進は着実に進んでいると言えるのではないでしょうか。
全国の非住宅木造建築の状況
木材を使用した公共建築物の建設は、2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されて以降、国と自治体を中心に推進されていますが、まだまだ対応できる工務店や建築会社が少ないのが現状。
このサイトでは、非住宅木造建築の構造設計から委託できる企業を紹介。中規模・大規模・環境配慮といった案件テーマ別におすすめ企業を選定しているので、ぜひ参考にしてください。
非住宅木造建築において、構造設計から木材加工、調達、施工まで委託できる企業を紹介。造りたい建物ごとに強みがある企業をピックアップしているので、依頼に合わせて選択してください。
保育園・図書館
広さの異なる空間が混在する
中規模施設が得意
住宅用柱材に適したMIYAGAWA、大規模で特殊加工に適したHUNDEGGERやUNITEAM等の多彩な機械を保有。様々な広さ・空間へ適した機械を使い分けることで、設計や加工の自由度が広がります。木の特性をいかし意匠性が高く、愛される建築を実現します。
展示場・大規模ホール
大断面集成材を多く必要とする
大規模建築が得意
CLT木材の国内シェアNo.1(※1)を誇る供給力や、大断面集成材専用の工場を保有し量産体制を整えています。大規模建築物のような、多くの構造材が必要になる案件でも、納期を心配することなく安定して木材を確保することができます。
サステナブル施設・店舗
SDGsがテーマの
環境配慮建築が得意
サステナブル建築物等を推進し、先進的な技術を積極的に取り入れています。コンセプト立案から依頼でき、企業の環境配慮における取組姿勢や思いを設計やデザインなどに落とし込みます。企業イメージの向上や環境配慮の姿勢を対外的にアピールすることに繋がります。